関の刃物を購入後、関刃物会館の目の前にあるフェザーミュージアムへ行きました。
フェザーミュージアムって何だろう?博物館?っと思いながら向かいました。
フェザーミュージアムとは
カミソリと精密刃物を展示する世界初の刃物の総合博物館
現在のカミソリの原点となった、歴史的遺産の数々を国内外から積極的に1万点以上収集。新たなカミソリの歴史や文化を学ぶことができる。
エントランスホール
館内に入るとまず初めに驚くのが、巨大な髭剃りが出迎えました。横を見ると、床屋とかで見る巨大なカミソリや手術などで使う巨大なメスが並んでいました。
巨大な髭剃りに関しては見たことがない形だったのでいまいちピンとこず・・・。
シアター
その後シアターに入りフェザーの会社や製品などを映像で紹介されました。
ヒゲ博士がいろいろ説明をしたりしていました。
この時点で社会科見学感が満載でした。久しぶりのこの感覚はとてもわくわくしました。
1階は
フェザーヒストリー
過去のフェザー製品から最新製品までを展示してあるスペースです。
おじいちゃんが使っていたような・・・とかを話しながら昔の髭剃りなどを見て回りました。
医療従事者である私は、途中からメスが展示されているのを見て、うちの病院で使っているやつもフェザー製品なんだとびっくりするばかり。
どこの会社のものを使っているかなんて考えたこともありませんでした。
美容師さんが使うハサミやカミソリも展示してありました。
実際に使ったことがあるものや、見たことがあるものを見るとテンションが上がるのは私だけでしょうか・・・。
製品のパッケージなどは時代を感じるなぁと思う写真であったりと、面白かったです。
2階へ
カミソリウォール
2階へあがると、カミソリウォールと言うカミソリの刃で作ったカミソリアート的なものがありました。
「切る」の展示映像
「切る」についての映像が流れ、世の中の切るを映像で紹介されていました。なんとも耳に残る音楽とともに、流れてくる映像にくぎ付けでした。
更に奥に進むと、「切る」についての石器時代から現代にいたるまでが紹介されていました。
初めに「切る」をしたのは、石器時代で、黒曜石を石で割り刃物のようにしたものが、初めての切るだそうです。この説明文を読んだ時点で、ゲームのマインクラフトを思い出しました。
黒曜石はとても固く、ダイヤモンドのつるはしでも掘るのに時間がかかる石です。なんてことを思いながら黒曜石を確認しました。割れている部分の断面がとてもキレイで、確かにこれなら切ることができるかもしれないと思いました。
そもそも「切る」といってもいろいろな切り方があります。
カッターや包丁などは押して切る
はさみなどははさんで切る
カンナなどはけずり切る
刃物の切れる仕組みについてもよく分かるように展示がされていました。
それぞれの専門家が実際に切っている目線で、映像として写されていました。
カンナなどはやったことがあまりないため、木をカンナで削った際に出る薄い木がとても芸術的に見えました。
精密刃物展示
最新メディカル製品、いわゆる手術などで使うメスなどが展示されていました。
眼科用メスなどはとても小さい刃でした。白内障などの手術をするときに数ミリ単位で切開をして新しいレンズを入れたりするため、手先が器用じゃないと扱えないなぁと思いました。普段手術室へ搬送することはあっても、実際に手術に立ち会うことはないため、こんな小さい器具を使っているんだと驚きました。
収蔵展示
昔の刃物やそれを取り巻く物品が展示してありました。
美容室で座る椅子も昔は子供用のちょっと変わった椅子があり、思わず目を奪われました。レトロな展示物は目を引くものばかりでした。
レトロブームで今いろいろ流行っていますが、展示してあるものも、イラストや形が可愛かったりして、ずっと見ていられる空間でした。
ほとんど貸し切り状態であった館内を1時間以上かけてゆっくり見ていきました。
大人になったからこそ博物館が楽しめるのかなぁと思いました。きっと小学生の時に来ていたとしてもここまで楽しめなかったかもしれません。
たまには博物館めぐりも良いものだと思いながら、博物館を後にしました。
関に来た際はぜひ立ち寄ってみても良いかもしれません。特に大人の方は。